50代女性 歯周病により温存が難しい歯を抜きセラミッククラウンと金属床義歯で治療した症例

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2026.08

治療前

治療後

初めの相談内容 「上前歯の歯茎が腫れているので診てほしい」とご相談いただきました。
診断結果 拝見したところ、上前歯の歯茎に腫れと赤みが見られました。これは、歯を支える骨や歯茎に炎症が起こる歯周病が進行している状態です。

詳しく検査をした結果、歯周病により歯を支えている骨が著しく溶けていることが判明しました。
前歯3本(右上中切歯、右上側切歯、左上中切歯)、左上奥歯(第1大臼歯)、右下奥歯(第2大臼歯)の計5本は、温存が難しいと考えられます。

また、すでに歯が何本か抜けており、残った歯への負担が大きくなっていました。
このまま放置すると、歯周病が進行して今後さらに歯を失ったり、噛み合わせが悪化して食事や会話などの日常生活に支障が出たりするリスクがあります。

以上のことから、歯周病を治療して口腔内の環境を整えたうえで、欠損部を補う必要があると診断しました。
行った治療内容 診断結果をもとに、以下の治療方針を提案し、同意いただきました。

1:歯石除去や歯周ポケット内の清掃など、歯周病の治療を行う
2:温存が難しい歯を抜く
3:被せ物と部分入れ歯を併用して噛み合わせを改善する

被せ物の素材については、以下2つの選択肢があります。
①セラミッククラウン
メリット:天然歯に近い色合いで審美性が高い。経年による変色が起こりにくい
デメリット:自費診療なので比較的費用がかかる。強い力がかかると、欠けたり割れたりするリスクがある

②メタルクラウン
メリット:保険診療なので費用を抑えることができる
デメリット:金属なので口を開けると目立つ

部分入れ歯の種類は、以下の2つです。
①金属床義歯
メリット:歯茎に当たる土台部分を薄く作ることができるので、装着したときの違和感が少ない
デメリット:自費診療なので比較的費用がかかる

②レジン床義歯
メリット:保険診療なので費用を抑えることができる
デメリット:土台に厚みがあるため、装着時に違和感を覚えやすい

それぞれのメリットとデメリットを丁寧にお伝えしたところ、上の歯全体と下奥歯にはセラミッククラウンを、欠損部には金属床義歯を選択されました。

まず歯周病を治療するために、歯石除去や歯周ポケット内の清掃を複数回に分けて行います。

歯茎の状態が落ち着いたタイミングで、温存が難しいと判断した5本の歯を抜きました。

骨や歯茎が治癒したことを確認後、歯を削る量を最小限に抑えながら形を整え、セラミッククラウンを作製するための型取りを行います。
セラミッククラウンは上の歯から作製して装着し、その後、下の歯も同様に作製、装着しました。

次に、欠損部を補う金属床義歯を製作します。

最後に義歯を装着し、見た目や噛み合わせに問題がないことを確認して、治療を終了しました。
治療期間 2年6ヶ月
費用 約900,000円
治療のリスクについて ・着脱式のため、食後の清掃が必要です
・慣れるまでは、入れ歯の裏側の粘膜に傷ができる場合があります
・装着に際し、天然歯を削る場合があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります