60代女性 変色した前歯に根管治療を施しセラミックの被せ物を装着した症例

2026.03

治療前

治療後

初めの相談内容 「前歯の色が気になる」とご相談いただきました。
診断結果 拝見したところ、左上の前歯に変色が見られました。この歯は神経が死んでしまった失活歯です。
失活歯とは歯の神経や血管が機能しなくなった歯のことで、神経が失われると歯の内部へ栄養が行き届かなくなるため、時間の経過とともに歯の色が徐々に黒っぽく変化してしまうことがあります。

また、失活歯の内部には細菌に感染した神経の組織が残っている場合があります。このまま放置すると、歯の根の先や周囲の骨へ細菌感染が広がる可能性が考えられました。

レントゲン検査なども行い総合的に確認した結果、まずは歯の内部をしっかりと清掃・消毒する根管治療が必要と診断しました。
行った治療内容 治療の流れとしてまず根管治療を行い、歯の内部に残っている感染した組織を取り除いて消毒します。その後、変色している歯の見た目を整えるために白いセラミックの被せ物で歯を覆う方法を提案し、以下のメリットとデメリットをお伝えしたうえで治療に同意いただきました。

メリット:
根管治療で歯の内部の感染を取り除くことで、歯の根の周囲に細菌感染が広がるリスクを抑えられる
セラミックの被せ物を使用することで、周囲の歯の色に合わせた自然な見た目に仕上げることが可能
デメリット:

根の治療中に痛みや違和感が出る場合がある
セラミックの被せ物を装着するためには、歯の形を整えるために歯全体を一回り小さく削る必要がある

まずお口の中のクリーニングを行い、口腔内の細菌をできるだけ減らす処置を施しました。
その後、左上の前歯の根管治療を行いました。歯に小さな穴を開けて内部にアプローチし、感染した神経の組織を取り除いたうえで、根の中を丁寧に洗浄・消毒しています。
消毒を数回繰り返したあと、根の内部に薬剤を隙間なく詰めてしっかりと封鎖しました。

根管治療が終了したあとは、被せ物を装着するために歯の形を整え型取りを行っています。

後日、完成したセラミックの被せ物を装着し、形や噛み合わせに問題がないかを確認して治療を終了しました。
治療期間 1年
費用 約170,000円
治療のリスクについて ・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・治療中まれに器具の破折、被せ物や詰め物など修復物の損傷、歯の破折が起こる場合があります
・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外)です