30代女性 歯根に炎症が起きた歯にマイクロスコープを用いた精密根管治療を行った症例

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2025.11

治療前

治療後

初めの相談内容 「虫歯を治療したい。また、歯並びも気になるので治したい」とご相談いただきました。
診断結果 拝見したところ、左上前歯1本に根尖性歯周炎が生じていました。
根尖性歯周炎とは、歯の内部の組織が細菌に感染し、歯根の周囲に炎症が起こって膿が溜まる病気です。
また、ほかにも14本の虫歯がありました。

さらに、上下の歯並びは、ずれたりねじれたりしてデコボコに生えている状態でした。
このままでは見た目に悪影響が出るだけでなく、歯ブラシが届きにくい部分に汚れが溜まり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

以上のことから、根尖性歯周炎を発症している歯を含めた虫歯治療と、歯並びを改善する矯正治療が必要だと診断しました。
行った治療内容 左上前歯1本に生じている根尖性歯周炎については、精密根管治療を提案し、同意いただきました。
精密根管治療とは、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)で拡大しながら歯の内部に侵入した細菌を除去する治療方法です。
自費診療なので比較的費用がかかりますが、肉眼では見えにくい部分まで確認しながら処置ができるため、保険診療の根管治療と比べて精度の高い治療が行えます。

まずは、マイクロスコープを用いて感染部位を丁寧に除去します。
根管内が清潔になったことを確認したら、再び細菌が入り込まないよう、しっかりと薬を詰めました。

次に最終的な被せ物を作製するため、歯の形を整えてから型取りを行います。
被せ物の素材には、強度に優れたセラミックを採用しました。セラミックは自費診療なので費用がかかるものの、天然歯のような色味を再現できて経年劣化しにくく、虫歯の再発リスクが低い素材です。

後日、完成したセラミックの被せ物を装着し、噛み合わせや見た目に問題がないかを確認しました。
ほか14本の虫歯に対しても、適切な治療を行っています。

また歯並びの改善については、他院にて専門の歯科医師による矯正治療を受けていただきました。
治療期間 約3年
費用 175,000円
治療のリスクについて ・治療中に痛みを伴う場合があります
・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・治療中まれに器具の破折、被せ物や詰め物など修復物の損傷、歯の破折が起こる場合があります
・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です