60代女性 歯根の膿を除去し八重歯を矯正治療で治してセラミックの被せ物で見た目も美しくした症例
2024.07
治療前
治療後
初めの相談内容 | 「前歯にできた虫歯の治療と見た目もきれいにしたい」とご相談いただきました。 |
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診断結果 | 拝見したところ、右上の前歯の根っこが破折していました。 この状態のままだと、細菌感染や炎症が起こり、歯を支えている骨が吸収されたり歯肉が減少することで歯が伸びたように見えたりするおそれがあります。 さらに、症状が悪化すると歯を支えることができなくなり、やがて歯の喪失につながるリスクもあります。 加えて、左上の前歯2本は、歯の根っこの尖端に炎症が起きて膿が溜まる「根尖性歯周炎」が生じていました。 これは大きくなった虫歯が歯の神経にまで感染し、根の先の周囲にある骨に炎症が及んだことが原因と考えられます。 また、右上の犬歯は歯並びから飛び出た八重歯の状態であることもわかりました。 患者様自身も治療を希望されていることから、根の尖端に溜まった膿を取り除いたあと、見た目を改善するために歯並びを整える治療が必要と診断しました。 |
行った治療内容 | 左上の前歯2本の根尖性歯周炎を改善するため、高精度歯科用顕微鏡「マイクロスコープ」を使用した精密な治療「マイクロエンド」を提案しました。 その際、根っこが破折していた右上の前歯は残念ながら抜歯が必要であること、八重歯は矯正治療で改善できることもお伝えしています。 また上の前歯部分の最終的な被せ物には、左上側切歯と矯正後の右上犬歯を土台にして欠損部に人工の歯「ポンティック」を連結させる被せ物「ブリッジ」と、その素材には天然歯のような自然な白さと強度がある「セラミック」をおすすめしたところ、治療に同意いただきました。 まず、左上の前歯2本にマイクロエンドを施し、高倍率のマイクロスコープを用いて細部まで確認しながら感染部分を取り除いたあと、根っこが折れた右上の前歯の抜歯を行っています。 その後、矯正治療により歯並びから飛び出た右上犬歯を適切な位置に移動させてから、抜歯した右上の前歯を含めた上の前歯5本分を連結したセラミックのブリッジを装着し、治療を終了しました。 |
治療期間 | 1年半 |
費用 | 約750,000円 |
治療のリスクについて | ・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります ・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります ・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します ・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります ・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です |
クリニックより | 患者様の場合、八重歯の状態である右上犬歯を矯正治療により改善し、噛み合わせや見た目をきれいに整えることができました。 虫歯や歯並びにお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。 |
治療前詳細
治療後詳細