50代女性 お口全体の虫歯を除去し「セラミック」で美しい口元を取り戻した症例
2024.04
治療前
治療後
初めの相談内容 | 「虫歯と歯周病を治して、見た目もきれいにしたい」とご相談いただきました。 |
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診断結果 | 拝見したところ、上のすべての歯と下の11本の歯に虫歯があり、歯を支える骨が半分ほど溶けてなくなる中程度の「歯周病」で歯ぐきに炎症が起きていました。 奥歯で噛み合わせたとき、上下の前歯が噛み合わず隙間が開く「開咬(かいこう)」が見られ、この影響であごの関節に負担がかかりお口を開こうとするとあごの関節やその周囲の筋肉に痛みが生じたり、大きくお口を開けたりすることができない「顎関節症」の症状も認められました。 虫歯や歯周病をこのまま放置すると、最終的には抜歯をすることになり多くの歯を失う可能性があります。 また、開咬を放置した場合は、奥歯しか噛み合わないためあごへの強い負担で顎関節症を悪化させる恐れがあります。 以上のことから虫歯治療や歯周病治療、さらに噛み合わせを改善する矯正治療といった全体的な処置が必要と診断しました。 |
行った治療内容 | 基本的な虫歯治療や歯周病治療のあとに、被せ物や詰め物を見た目がきれいな素材で作り直すとともに噛み合わせを改善するための矯正治療を行い、お口全体を健康的にする方法を提案しました。 全体的に治療して噛み合わせのバランスを整えることで、あごの関節にかかる負担や虫歯・歯周病のリスクを軽減できるため、結果的に新しい詰め物や被せ物が長持ちすると説明し、同意いただきました。 まず歯周病による歯ぐきの炎症と進行を抑えるため、全体的な歯のクリーニングを実施します。 虫歯治療では虫歯部分をきちんと取り除くだけではなく、神経に達している箇所は歯根内部の感染を取り除く「根管治療」も行いました。その後、見た目が自然で汚れが付着しにくい「セラミック」の詰め物や被せ物を装着することで審美性を回復しています。 虫歯が進行して歯が残せない部分は抜歯し、しっかり噛めるようにするため両隣の歯を土台にして「ブリッジ」と呼ばれる連結した被せ物で補い、そのブリッジもセラミック素材で作り装着しています。 以上の治療と並行しながら矯正治療を外部の専門医へ依頼し、噛み合わせをきれいに整えました。 |
治療期間 | 約5年(矯正治療含む) |
費用 | 約2,500,000円 (矯正治療は外部専門医へ依頼のため含まず) |
術後の経過や現在の様子 | セラミックの詰め物で美しい口元を取り戻し、また矯正治療により歯並びが整い、食べ物がしっかり噛めるようになりました。 患者様には「見た目がきれいになって、人前で笑えるようになった」と大変ご満足いただきました。 現在は、4ヶ月に1度のメンテナンスで定期的にご通院いただいています。 |
治療のリスクについて | ・虫歯治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります ・根管治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります ・歯周病は病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります ・歯周病治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です ・ブリッジは土台となる歯に負担がかかるため、将来的に歯が揺れたり、歯の根が割れたりする可能性があります |
クリニックより | 虫歯や歯周病、噛み合わせといった多くの問題がありましたが、しっかりと計画的に治療を行ったため患者様にとって満足のいく結果となりました。 治療期間が長くなりましたが、患者様にはきちんとご通院いただいたことに感謝します。 |
治療前詳細
治療後詳細