50代男性 歯ぐきの腫れを「マイクロスコープ」を用いた「精密根管治療」で改善した症例

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2024.04

治療前

治療後

初めの相談内容 「左下奥の歯ぐきが2箇所腫れていて気になる」とご相談いただきました。
診断結果 レントゲン撮影で詳しく確認したところ、被せ物や詰め物で治療されている左下の奥歯3本(第2小臼歯/5番、第1大臼歯/6番、第2大臼歯/7番)に根の周りに炎症が起こる「根尖性歯周炎」が生じており、その炎症により歯ぐきが腫れていました。

根尖性歯周炎の原因は歯の内部の細菌感染した組織であり、このまま治療せず放置すると腫れが続くだけではなく、炎症が徐々に広がり最終的には歯を失う可能性があるため治療が必要と診断しました。
行った治療内容 根尖性歯周炎を改善し歯を保つ方法として、歯科用顕微鏡「マイクロスコープ」と歯科用レーザーを用いた「精密根管治療」で歯の内部の感染組織をしっかり取り除く治療を提案し、同意いただきました。

精密根管治療には以下の2つのメリットがあります。
①マイクロスコープにより肉眼では観察が難しい部位に対しても正確な処置が行えること
②歯科用レーザーは殺菌効果が高く、一般的な根管治療と比較して歯の内部をよりきれいに治療でき、さらに炎症の再発リスクも抑えられること

まず左下奥歯の古い詰め物や被せ物を除去したあと、マイクロスコープで治療部位を観察しながら、歯の内部の感染組織を丁寧に除去します。
その後、歯科用レーザーを使用して歯の内部を殺菌してから、最終的な薬を詰めて経過を観察しました。このまま炎症が再発しなければ、新しい被せ物を作製する予定です。
治療期間 半年
費用 約200,000円
術後の経過や現在の様子 歯ぐきの腫れが治まり、根尖性歯周炎も治癒しています。

患者様には「他の歯医者さんで抜歯してインプラント治療することを提案されていたが、抜歯せずに治ってよかった」とお喜びいただきました。

現在は他にも治療が必要な歯があったため、その歯の治療を行いながら経過を観察しています。
治療のリスクについて ・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・治療中まれに器具の破折、被せ物や詰め物など修復物の損傷、歯の破折が起こる場合があります
・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外)です
クリニックより マイクロスコープを用いて精密根管治療を行ったことで、抜歯を避けて歯を温存することができました。
歯ぐきの腫れでお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。