50代女性「奥歯に違和感がある」過去の虫歯が原因で細菌感染していた歯の神経を取り除き、歯科用顕微鏡「マイクロスコープ」で精密に「根管治療」を行い、違和感や噛みづらさを改善した症例

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2023.05

治療前

治療後

初めの相談内容 「奥歯に違和感がある。痛みはないが、硬いものが噛めない」とご相談いただきました。
診断結果 拝見すると、左下の奥歯(第1大臼歯/6番)の神経が、細菌に感染したことが原因で死んでしまっていました。
レントゲン写真には、神経の分岐部分に、感染していることを示す黒い透過像がはっきりと写っていました。

この歯は過去に、神経を取る「抜髄(ばつずい)」が必要なほどの大きな虫歯になりましたが、患者様が当時「どうしても歯の神経を残したい」と強くご希望されたため、当院で虫歯を取り除き、銀歯で修復する治療を行ってから経過を観察していました。
しかし、時間の経過とともに神経まで細菌に感染してしまい、抜髄が必要な状態になっていました。

死んだ神経は、放置すると溶けて液状化したり、乾いて固まったりして大きさが縮みます。そうなると、神経が入っていた管の中「根管」に空間ができ細菌感染が起こり、今回のように違和感を感じたり痛みが生じたりします。
行った治療内容 銀歯の上から治療用の穴を開け、治療の精度を大幅に高めることができる歯科用顕微鏡の「マイクロスコープ」を使って抜髄をしました。
そして、根管の中の洗浄と消毒を行う「根管治療」をしてから、専用の薬剤を詰める「根管充填」を行いました。

最後に、開けた穴に歯科用プラスチックの「コンポジットレジン」を充填し、治療完了としました。
治療期間 約3ヶ月
費用 60,000円
術後の経過や現在の様子 違和感がなくなって、レントゲン上でも透過像がほぼ消失しました。
患者様にも「しっかり噛めるようになった」とお喜びいただいています。

現在は、お口全体の健康を守っていくために、定期的にメンテナンスに通っていただいています。
治療のリスクについて ・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・治療中まれに器具の破折、被せ物や詰め物など修復物の損傷、歯の破折が起こる場合があります
・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外)です