40代女性「歯ぐきが下がってきた」保険診療のブラッシング指導で歯周病を治療した症例

2022.06

初めの相談内容	「歯ぐきが下がってきた」とご相談いただきました。
診断結果	拝見したところ、根本的な原因は歯周病ではなく、「ブラッシング」でした。 患者様は自分が歯周病だと思うあまり、どんどんブラッシングが強くなって歯ぐきに負担がかかり、結果的に歯ぐきが下がってしまうことにつながっていました。
行った治療内容	保険診療での正しいブラッシング指導を行いました。適切な硬さのブラシを選択し、正しい持ち方や力の加え方、ブラシの動かし方を丁寧に練習していきました。 なかなか力の加え方が修正できなかったため、途中からは電動歯ブラシに切り替えて、「あえてブラシを動かさない」ことで改善していきました。 強い刺激が加わらないと「歯を磨いた気がしない」と感じる方は意外と多くいらっしゃいます。そんなときは柔らかい歯ブラシに変更するか、あえて電動歯ブラシに切り替えてゆっくり優しく磨く練習が必要です。
治療期間	総期間約2年（初回指導は1か月で2回）
費用	保険適用10,000円
術後の経過や現在の様子	ブラッシングが改善してから、徐々に歯ぐきが元に戻ってきました。目で見てわかるような改善は、約2年ほどで得られました。 また、歯ぐき周辺のブラークや歯石も付着しにくくなったことで、結果的に歯ぐきの炎症も治まりました。歯周病治療としても成果があったと言えます。
治療のリスクについて	・すべての方に同じ効果をお約束できるものではありません。 ・ブラッシングでの改善は長期間を要することがあります。